文部科学省は,今までの大学入試センター試験(以下,センター試験とします)に代わって,
2020年度から,『大学入学共通テスト(仮称)』を導入することを発表しました。そもそもセンター試験とは何か?
このページでは,センター試験とは何かを紹介していきます。
大学入試センター試験とは何か
大学受験を考えている方は,まずセンター試験を受けなければいけない。と思う人がいるくらい,
大学受験では,メジャーなものになっています。ちなみにセンター試験を受けなくても大学に合格することはできます。
では,センター試験とはどのようなものでしょうか?
センター試験とは,各大学が,「大学入試センター」と共同で実施する試験のことで,
毎年1月中旬頃の土曜日・日曜日を利用して,全国で一斉に実施されます。
例年50万人以上が受験をするため,この前後では,ニュース等でも頻繁に取り上げられています。
ちなみに,国公立大学の一般受験は,原則このセンター試験を受験する必要があり,多くの私立大学でも,『センター利用方式』が用意されています。
また,1月中旬というと各大学の一般受験よりも早い時期に実施されることになります。受験生にとっては,その年の合否を占う大事な試験とも言えるでしょう。
このような試験の特徴があるため,ほとんどの皆さんがセンター試験を利用しています。
大学入試センター試験の科目や出題方式
科目については,国語,数学,外国語,地理歴史,公民,理科の6教科(合計30科目)で構成されています。
この中から,最大で8科目を受験することができ,
受験生は,志望する大学が指定する科目を選択して受験をするため,人によって受験科目が異なるのも特徴の一つです。
出題方式については,全ての教科で『マークシート』のみで実施され,
各科目とも,それぞれの基礎的な部分について問われる問題が多く,高校の授業や教科書をしっかりと身につけられたか。
という点が重視されています。ただし,科目によっては問題数が多く,スピードを求められます。
日頃から,早く・正確に解く。という練習をしておくと良いでしょう。
また,国立大学は指定科目が多く,私立大学は指定科目が少ないという特徴もあります。
更に,私立大学の中には,指定科目が多い受験方式もあったりと,
国立大学との併願を考えている受験生を狙った方式の戦略があるので,
興味がある大学の受験方式は必ず確認をし,
自分が得意な科目や受かりやすい方式を見極めるということも大学受験を乗り越えるための重要な要素となっています。
◎2018年度大学入試線センター試験の出題教科・配点・試験時間一覧は以下のとおり
出典:河合塾Kei-Net
英語科目の出題方式
英語科目を受験する受験者については,リスニングが実施されるため,この対策も行う必要があります。
また,『マークシート方式』のため,英作文や自由に和訳をさせるという問題がないのも特徴です。
今後は,4技能(聞く・読む・話す・書く)の4技能を評価するため,民間資格試験に移行することが検討されているようです。
移行が検討されている2020年度前後の受験生の方は,今までのセンター試験とはまったく違った方式になるため,
今後の勉強方法や対策について注意が必要となります
大学入試センターは,2020年から大学入試センター試験に代わって実施する「大学入学共通テスト」で,受験可能な英語の外部民間試験として,英検やTOEIC,TOEFLなど7団体(計8種類)の試験を認定しました。従来のセンター試験では,「読む」[…]