クリスマスも終わり、2021年も終わる。
といった時期に、新たな付属校に関するニュースが飛び込んできました。
本サイトでは、これまでも付属校に関する記事を掲載してきました。
首都圏の付属校の概要や、内部推薦率については、以下の記事をご覧ください。
昨今の大学受験の現状を見ていると、18歳人口の減少に伴い、実志願者数自体は減っているものの、私立大学の合格率は低迷し、難化傾向にあります。*2019年度志願者数速報についてはこちら↓↓↓
今回は、タイトルにもあるとおり、明治大学と日本学園が系列校化に向けた基本合意書を締結したというニュースについて紹介します。
ニュース公開後、速報的な意味で記事を作成しております。
内容が薄かったらすいません。
日本学園が明治大学の付属校に!?
まずは、ニュース記事になった基本合意書を紹介しますね。
学校法人明治大学は12月23日(木)、学校法人日本学園と系列校化基本合意書を締結しました。基本合意書の主な内容は以下のとおりです。
(1)2026年4月1日から日本学園中学校・高等学校を本学の系列校とする。
(2)学校名を明治大学付属世田谷中学校・高等学校とする。
(3)系列校化と同時に男女共学校とする。
(4)明治大学への付属高等学校推薦入学試験による入学者の受け入れは2029年度からとする。
今後は、基本合意書に基づき、学校法人日本学園との系列校合同協議会を設置し、より詳細な内容を含む系列校協定書の締結に向けた協議を進めます。
また、既存の付属校とは異なる教育特色を打ち出すための方策や教員の教育力向上策、推薦制度の詳細、法人連携策など、2026年度の系列校開設に向けたより詳細な内容について継続的に協議を行っていきます。
明治大学HPより引用
これを見ると、あくまで基本合意書を締結した。
詳細は、系列校協定書にて決定する。
こんな感じでしょうか。
ここからは、基本合意書の各内容を見ていきます。
(1)2026年4月1日から日本学園中学校・高等学校を本学の系列校とする。
2026年度から系列校化になるようです。
これから、2022年度入試が始まりますので、あと4年後ということになりそうです。
(2)学校名を明治大学付属世田谷中学校・高等学校とする。
日本学園の名前が世田谷中学校・高等学校になるようです。
付属校への転換で、心機一転ということでしょうか。
(3)系列校化と同時に男女共学校とする。
日本学園はこれまで男子校でしたが、男女共学化となり、娘さんの選択肢として候補となりそうです。
(4)明治大学への付属高等学校推薦入学試験による入学者の受け入れは2029年度からとする。
2026年度から付属校になり、その入学生が大学に入るタイミングで内部推薦が始まるということでしょうね。
次は、明治大学と日本学園の概要を見ていきます。
明治大学の概要
偏差値:58~72
明治大学は、封建的な社会から近代社会へと変容する時代に、個人の権利を確立し、自由な社会を実現するために、フランス法学を教授する明治法律学校として、1881(明治14)年に創立されました。
学部の増設にともなって総合大学となった現在でも、創立時からの伝統によって確立された建学の精神「権利自由、独立自治」に基づき、自由と自治の精神を養うことを明治大学の理念としています。
日本学園の概要
日本学園は、明治の大教育者であった杉浦重剛(しげたけ)先生が1885年に創設した東京英語学校が前身です。日本の私学としては指折りの長い歴史と伝統を持つ学校です。
当時はいまの東京大学への進学をめざす若者のための予備校で、全国から英俊が集まりました。戦後日本の路線を敷いた吉田茂元首相や岩波書店創業者である岩波茂雄、日本画の横山大観など日本の政官界、経済界、芸術と文化の分野に優れた業績を残す多くの逸材を輩出しました。
杉浦校祖は、社会に貢献する人材を育てたいとの考えから、生徒には「まさかのときに役立つ人間になれ」と説きました。また「社会の一隅を照らす人間になれ」とも教えました。
日本学園HPより抜粋
https://www.nihongakuen.ed.jp/about/educational_policy/
名称 | 日本学園中学校・高等学校 |
住所 | 東京都世田谷区松原2-7-34 TEL.03-3322-6331 FAX.03-3327-8987 |
最寄り | 京王線・京王井の頭線「明大前」駅より徒歩5分 小田急線「豪徳寺」駅より徒歩15分 京王線・東急世田谷線「下高井戸」駅より徒歩10分 |
偏差値(中学) | 33 |
偏差値(高校) | 46-55 |
※高校偏差値は、みんなの高校情報から抜粋
※中学偏差値は、みんなの中学情報から抜粋
https://www.minkou.jp/hischool/school/deviation/3575/
https://www.minkou.jp/junior/school/7681/
日本学園のアクセス
ここからは、今回の発表をうけて気になる点を纏めました。
なんで明治大学と日本学園が?
今回の発表では、

どれだけ明治大学にいけるのか?
現時点では、まだ不明ですね。
大学への推薦について、各付属高校のHPを確認すると、
今いる生徒や2026年度前に入学した生徒は?
特に中学・高校受験を控えている保護者の方はここが一番気になるのではないでしょうか。
これから入ろうとしている人はどうなるの?
この点については、現時点での情報では確実なことは言えません。
例えば、次の2022年度入試で入学する場合、高校入学では2025年度に大学生になり、中学受験でも2028年度に大学生になります。
経過措置的な扱いで若干の明治大学への推薦枠があっても、あまり大きな推薦は期待できないかもしれませんね。
しかし、ここで注目なのが、今小学5年生の方です!
2023年度に中学入学すると、2026年度に高校生になりますが、そのまま上手くいくと2029年度から明治大学の推薦枠があることになります。
実際、正式な公表はありませんので、全て鵜呑みにされず、本当に気になる場合は日本学園に確認した方が良いと思います。
考えにくいですが、中学から入った子と高校から入った子で、推薦枠が違うなんてこともありうるかもしれませんので。
男女共学で建物は
男女共学になることで色々な問題が発生することは容易に想像ができると思います。
先生は男性の教員が多い、トイレの問題、部活の問題と、色々な面で大きな変化が起こります。
日本学園は特に伝統校で建物も古そうなので、校舎の建替えなんてこともあるかもしれません。
日本学園の復権が近い!?
日本学園の概要にもあるとおり、元々は非常に伝統ある学校で、総理大臣を輩出するレベルです。
下の表を見てわかるとおり、非常に著名な方がいますね。
日本学園HPより
実際、今の日本学園は定員の充足が乏しいこともあります。
日本学園の入試募集要項を確認すると、
高校
募集人員250以上
中学
募集人員120名
ですが、
study高校受験
https://www.studyh.jp/kanto/school/C13P108/
study中学受験
https://www.study1.jp/kanto/school/B13P105/
これらを見てもわかるとおり、この定員を満たしていない現状のようです。
日本学園はレバレッジ度の高い高校としてランクイン
一方で、日本学園のHPにもあるとおり、週間ダイヤモンドが集計した、レバレッジ度の高い高校としてランクインしており、今回の系列校化により、今後人気が上昇する可能性が高いです。
レバレッジはもともと「てこの原理」を意味する言葉ですが、ビジネス界で「はじめは小さな力を大きく動かす」といった投資の用語として使われています。日本学園は、決して入口の受験模試偏差値は高くはありませんが、「思春期の男子を伸ばす教育」に取り組んでまいりました。
その伸ばし率が高いという評価を得たことをうれしく思います。
今後とも「人は得意な道で成長すれば良い」という創立者杉浦重剛先生の言葉のように、生徒一人ひとりを徹底的にサポートし、学力伸長だけでなく人間力の育成にも尽力してまいります。これからも日本学園の教育にどうぞご期待ください。
日本学園HPより引用
まとめ
今後の協定書の締結までどうなるかわかりませんが、
メイセタの誕生はもうまもなくとなりそうです。
期待しましょう!