大学入試問題と解答の原則公表がルール化!?

受験生が希望の大学への勉強をするのに〇〇大学の赤本(過去問題)を使うことは多いと思います。

実はこの赤本は大学側が問題を提供しているだけで、解答については出版社が独自に作成しているものです。

2018年度入試において、京都大学や大阪大学などで入試ミスが相次いだことで、文科省は大学に対して入試問題と解答の原則公表を求めました。

今回はこの大学入試問題と解答の公表について紹介していきます。

東京大学・京都大学は大反対!?

2019年度入試から、問題と解答を原則公表することを文科省から各大学に通知されました。

しかし、大学のトップを走る、東大・京大は断固拒否の姿勢を貫いています。

拒否の理由としては、「受験生の柔軟な発想や独自性を阻害する」「思考力の重視するため、正解を明示できない」といったことがあげられているようです。

確かに記述式の問題であれば、正しい解答を示すのは難しいかもしれませんが、単一式の問題であれば、この理由は納得がいかないかもしれません。

大学側の本音としては、入試問題の対する負担増が大きな原因だと思います。

2019年度入試問題の公表対応は!?

2019年度入試問題の公表について、「旺文社の教育情報センター」が調査結果を発表しました。

http://eic.obunsha.co.jp/resource/viewpoint-pdf/201905.pdf

この調査によると、2019年度入試では「入試問題を全て公表する」予定である大学は全体の74%にのぼり、「解答を全て公表する」予定の大学も61%にのぼったようです。

入試問題の公表

こちらは既に赤本でも過去問題を見ることができる大学が多いので、あまり気にならないかもしれませんが、「全て公表する大学」は国公立大学で95%、私立大学は67.9%になり、昨年から数値を伸ばしています。

また、その公開方法については、「大学窓口での回覧」や「大学が発行する問題・解答集に掲載」、「公表を前提として民間企業や報道機関等への提供」等の方法のようです。

さらに、国公立大学では、「大学窓口での回覧」「公表を前提として民間企業や報道機関等への提供」という方法での公表が多いのに対して、私立大学は「大学が発行する問題・解答集に掲載」が圧倒的に多くなっています。

入試解答の公表

2019年度の入試問題の解答公表については、国公私立ともに「全て公表」が大幅に増加しました。

解答を「全て公表する大学」は、全体で61.2%にのぼり、2018年度に比べて22.6ポイントupしました。

また、また公開方法については、国公立大学では、「大学HPに公表」「大学窓口での閲覧」が多いようです。

大学入試はどうやって作られる?

問題を作成するのは大学の教授ですが、教授は研究者であって問題を作成するプロではありません。

(大学によっては、専門業者に外注していることもあるようですが)

また、教員によっては高校までの学習指導要領を正確に網羅しきれていないこともあります。

そこで解答を公表することで、学習指導要領には載っていない内容がある。高校教育では、このように教えられている。などの指摘が高校教員や予備校の先生から問い合わせがあります。(この指摘を生きがいのようにしている方もいるそうです)

このあたりの負担を嫌って中々各大学は文科省の通知に首を縦にふらないような現状です。

受験生にとって公表されることは良いか?

受験生にとっては、もちろん公表されることは良いことだと思います。

自分の解答の答え合わせにもなりますし、自分でどこが間違っているのかも確認することができます。

間違いを確認することで、正しい知識が身につき、次の試験や今後のためにもなります。

ただ今でも大手予備校などが予想としての解答一覧を公開しているので、劇的に変わることはないかもしれませんが、大学からの正式な解答であれば自分の点数が大体どのくらいかも明確になりますので、このあたりはとても改善されるでしょう。

今後の動きは?

大学が拒否をしていても、毎年のように入試問題のミスについては話題になっているため、何らかの罰則や、入試問題と解答の公表が補助金事業への申請要件になる等、今後何かしらの進展があるかもしれません。

また、社会の雰囲気も少しずつ公表することが当たり前になってくることが想像されますので、各大学は渋々ながらも、公表に向けた対応を行っていくでしょう。

こちらのページにすでに入試問題や解答の公表を行なっている大学の一覧が載っていましたので、紹介させていただきます。

https://manabi.benesse.ne.jp/nyushi/2019/mondai/hp-kouhyo/shi.html

Benesseマナビジョン:ホームページ上で入試過去問題を公表している大学一覧

まだまだ大規模大学の導入は少ないですが、徐々に増えていくと思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大学入試については、今後の人生にも大きな影響を及ぼすイベントでもありますので、問題ミスで不合格になってしまったら、後悔してもしきれないと思います。

全ての大学が問題と解答の公表がされるようになることを願うばかりです。

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