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「大学職員はやめとけ?」現役の大手大学職員が本音を語る

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Cくん

大学職員に興味をもって調べると大学職員はやめとけっていう記事を見かけるんだけど、実際どうなの?


こんな悩みを解決します。


本記事の内容

・大学職員はやめとけと言われる理由

・大学職員は実際やめた方が良いのか

・大学職員のやりがい

本記事の信頼性

2人の現役職員が新卒・中途採用それぞれの立場から紹介していきます。

今回は、大学職員はやめとけと言い切る方々の主張と、それに対する私の感想を、大手私立大学に現職で勤務する立場から述べていきたいと思います。

大学職員というワードでネット検索をしていると、大学職員はやめとけ

といったタイトルで記事を更新されているサイトをよく見かけます。

本記事は「大学職員はやめとけ」って聞くけど、実際に現役で働く大学職員の本音が聞きたい。という方におすすめです。

本サイトは新卒採用者と既卒採用者の2名でサイト運営をしています。

それぞれの立場からの感想についても注目してください。

たろう

ちなみに本サイトにおいては、大学職員っておすすめですよ。
という立場から記事を書いています。

目次

大学職員はやめとけという人はどんな人?

まず新卒採用者の特徴は以下のとおりです。

  • 大学職員という職種しか経験していない
  • 業界研究や自分のなりたい像のようなものを把握したうえで就活に臨むケースが多い

そのため、大学職員という仕事はどんなものか。
ということをわりと理解して仕事をしている人が多いと思います

大学職員=ホワイト

という認識は近年の就職業界では定着していますので、これを理解したうえで就職している人が圧倒的に多いです。

そのため、こちらのマイナビの各大学の離職率を見てもわかるように、離職率は非常に低いことがわかります。

法政大学の新卒離職率(マイナビから引用)

明治大学の新卒離職率(マイナビから引用)

たろう

法政大学・明治大学ともに3年間の新卒採用者の離職者は共に0名です。

大学職員はやめとけという人は転職組に多い

もちろん個人差はありますが、これらの理由から、新卒採用組が大学職員はやめとけ。

という人は少ない傾向にあります。

ということで、

この「大学職員はやめとけ」派=転職組に多い

ということが傾向としてわかると思います。

まず他サイトでよく見かける転職者からの大学職員像はこんな感じです。

転職者組の大学職員像

・大学職員は楽すぎて最高

・大学職員はノルマもなく意識が低くて良いから最高

・逆に意識が低すぎてやってられない

・こんな仕事でここまで高給なんて信じられない

・1,000万円もらっている人がエクセルもろくに使えず電卓をたたいている

こんな感じのポジティブな感想とネガティブな感想を書いている人がいます。

たろう

この感想については、正直なところ五分五分な感じがします。

その方が転職された先が規模の小さい大学で意識が低いだけということもありますし、年収ランキングで上位に入っている大学ですら、50代以上の職員でパソコンスキルや意識が非常に低い方は沢山います。

これはその方の周辺にいる大学職員がそういう傾向にある。

ということも言えますが、まぁ割と全体として的を得ていると思います。

また、前職と比較するとこの程度の意識でこんなに給料をもらっているのか!

といった憤りを感じているのかもしれません。

はなこ

実際に私も前職とのギャップに非常に驚きました。

大学職員は転職がしにくい

他にも大学職員はやめとけ。

と言われる理由として、大学職員は転職がしにくいと言われることがあります。

公務員も同じことが言われることがありますが、どうしても成果主義ではない仕事は、転職市場では弱いです。

Cくん

前職では、◎◎会社にて営業を担当し、部署目標であった売り上げ100万円を上回る業績を上げることができました。
そのためにも日々商品知識を身に着けることはもちろん、●●といった経験から△△といった能力を向上させました。

Aくん

私は大学職員として、学生のためを想い業務を行ってきました。そして教員が業務を行いやすいよう調整能力に長けている自負があります。

転職先が同じような非営利組織であれば、Cさんの能力も必要だと思いますが、多くの企業では、Aさんに軍配が上がるでしょう。

実際はもっとアピールするポイントもありますが、いわゆる民間企業に転職する場合、やってきた内容をどのようにアピールするかを考えないと厳しい現実があるのは事実です。

たろう

最近は大学職員も企画・改革力が求められており、転職にそこまで苦戦する状況ではなくなってきました。実際に私の同僚でも大手の民間企業に転職する例もあり、結局は個人によるものだと思います。

大学職員はやめとけと言えるほど悲しい職場なのか

大学職員像がこんな感じなら、そこまで働きたい職場じゃないかな。

と思う方も多いと思います。

しかし、本サイトの主張は、

こんな悲しい職場じゃない良い面もあります!

ということを伝えたいと思います。

確かに意識が低いとか、年功序列とか、やりがいがないとか、色々言われてしまう大学職員ですが、魅力も沢山あります。

ここからは大学職員はやめとけと言われる意見に対する反論を考えていきます。

大学職員はやめとけに対する反論①楽すぎる・意識が低すぎる

大学という業界は、18歳人口の影響を非常に大きく受けます。

つまり、今後少子化が進むということは、それだけ受験者(お客様)が減るということなので、800校近くある日本の大学の中で、選ばれる大学を目指していく必要があります。

そのため、どの大学も危機感をもって今後の自大学の改革を行っています。

そういった中でこのような感想がでるということは以下の理由が考えられます。

  • 入職した大学が定員割れするような非常にマズい状況にある大学で意識が低い
  • 入職した部署自体が少数部署や年齢の高い職員がいる環境で意識が低い人が揃った
  • 前の職場があまりにもブラックでホワイト企業と言われる文化に馴染めない

ちょっと言い方は悪いと思いますが、こんなところだと思います。

大学職員はやめとけに対する反論②Excelもろくに使えない人が1,000万円を超えている

はい、これはあまり反論できません。

たろう

私自身も「なんでこんな人が自分よりも給料高いの?怒」
と思ったことは何度もあります。

急なデータ処理を非常に短い期間で行う必要があり、VBAをちょっと勉強してうまく活用しただけで魔法使いのような反応をされたことがあります。

しかし、逆に言えば、ある程度資産的な余裕や安定性が高いとも言えます。

自分が50代になったときに、新しいシステムが導入され、若者は全員使えるのに・・・

といった未来もあるかもしれません。

結局、営業成績で給料が決まるといった世界で仕事をしたい人は、絶対に大学職員はやめとけ。

という簡単な話に落ち着きます。

大学職員はやめとけに対する反論③大学職員は良いところも沢山ある

色々と大学職員はやめとけと言われる要素はありますが、それ以上に大学職員が良いと思えるものは沢山あります。

ここでは、そんな大学職員になってよかったところを紹介します

1.仕事量のわりに高給である

一番の人気ポイントはここですよね。

大学職員はコスパが良い。

これに尽きると思います。

大学職員の年収については、以下の記事も参考にしてください。

*大学職員の年収についてはこちら↓↓↓

2.営業成績に囚われない仕事ができる

大学職員は成果が見えにくい。

だからこそ、営業成績で給料が大幅に増減する。

といった職種ではありません。

たろう

その分、神経をすり減らし過ぎずに日々の生活を送ることができます。

実際に営業成績の出世争いで身体・精神ともにダウンしてしまう知り合いを結構見てきました。

はなこ

自分の人生をどうしていきたいのか。を考えながら自分の仕事を考える必要がありますね。

3.大学職員に決定権はないが、仕事のやりがいは結構ある

Aくん

大学職員自体には決定権がないから、やりがいはない。つまらない。

といった意見がありますが、これは仕事の捉え方や仕事のやりたいによって考え方を変えることができます。

大学運営は基本的に教授会などの教員による決定がほとんどを占めますが、資料を作成するのは大学職員です。

そのため、決定させるための資料作りや、説明者の意図を汲んで、自分が思う方向性にもっていくことは十分できます。

逆にいうと、全然自分の思い通りにいかない!

だからやりがいがない。という人は、

そもそもの仕事の能力・調整力が足りない可能性があります。

たろう

まったく話が通じない教員と出くわすこともありますが、どんな人とも上手く調整し、自分のペースに持っていくことができる人ことが、最も求められる大学職員のスキルだと思います。

大学職員に向いている人を自己分析してみよう

新卒で大学職員を目指す方で、就活の軸がかみ合っている方は割とやりがいもしっかりあって、ワークライフバランスもしっかりとれて大学職員を選んでよかった!

と感じる人が多いと思います。

改めて大学職員という仕事を見つめ直し、ぜひ自己分析を行ってください。

自己分析で考える必要がある項目はこのあたりです。

大学職員を目指すために自己分析するべき項目

・自分はどんな仕事がしたくて大学職員を目指したのか

・自分は大学職員を目指すにあたって何故この大学を選んだのか

・自分の持ち味はどこにあるのか、その持ち味は大学職員としてどのように生かされるのか

自己分析を行い、大学職員になってやりたいこと、そもそもどんな生き方をしたいのか、そんな自分の想いをマッチさせてください。

大学職員に転職した多くの方が感じること

転職組の感覚からすると、

  • 大学は物事が決まるのが遅すぎる
  • 50代以上のおじさん・おばさんが使えない
  • 俺も私もやる気なくていいやー
  • 転職したからもの目標達成

こんな感じの方も実際にいます。

はなこ

私も転職組なので、その気持ちはすごくわかります。しかし、大学を取り巻く環境はどんどん変化しており、結構大変です。

ある程度の大学が潰れることが早々ありませんが、人気がなくなって学生が集まらなければ大学としても落ちぶれてしまいます。

たろう

自分がまた別の企業に転職するのであれば関係ないかもしれませんが、ある程度長い期間骨を埋める覚悟であるならば、大学職員の一員として大学への貢献を考える必要があります。

まとめ

いかがでしょうか。

「大学職員はやめとけ」

と主張する人は何を根拠にそう言っているのか。

  • 自分の働き方は何を望んでいるのか。
  • 自分の性格と大学職員の仕事は本当にマッチしているのか。

こういった点をしっかりと分析する必要があります。

確かに大学職員という仕事は少し特殊で、あまりやりがいはないかな。

と思ってしまう人も多いと思います。

それでも、

大学職員になってよかった。

と感じる人も多いことは事実です。

ぜひ今一度大学職員について考えてみてください。

大学職員になる人を知りたい方はこちらもどうぞ

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