今回は年齢と妊娠率に関することを紹介していきます。
芸能人の方や身近な方で、40歳で出産しました!45歳で出産しました!って聞くと、
少し前は30歳以上は「高齢出産」と呼ばれていた?
今の感覚で「高齢出産」と感じる年齢はいくつでしょうか。
40歳でしょうか。45歳でしょうか。50歳でしょうか。
晩婚化が進む日本では、高齢出産のイメージは人それぞれでしょう。
また、現代の医療では適切に処置をすればリスクはかなり軽減することができます。
なんとなく、若いに越したことはないけど、なんとかなるだろう。
という今の感覚の方は多いと思います。
しかし、厚生労働省作成の以下の表をご覧いただくとわかるとおり、昔はもっと初婚が早く、第1子出生時の母親の平均1980年当時、女性の平均初婚年齢は25.2歳、第1子出生時の母親の平均年齢は26.4歳でした。
現在の日本産婦人科学会の定義では高齢出産(高年初産)は35歳以上ですが、当時は30歳以上が高齢出産とされていました。
20代半ばで結婚・出産して、そのあとに1〜2人子どもを産んで30歳前後、という人が多かったのでしょう。
それから35年後の2015年、女性の平均初婚年齢は29.4歳、第1子出生時の母親の平均年齢は30.7歳。
それぞれ約4歳上昇しました。
かつてなら高齢出産と言われた年齢で、1人目を産んでいるわけです。
出典:内閣府 平成30年版 少子化社会対策白書「https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2018/30webhonpen/html/b1_s1-1-3.html」
女性は生まれた時点で卵子の数は決まっている
これまでの話からも、年齢が高くなると妊娠しにくくなる。
ということは、多くの女性はなんとなくわかっているかもしれませんが、実際妊娠はいつまで可能なのでしょうか。
感覚的に閉経直前までは妊娠・出産ができると思うかもしれませんが、閉経する数年前から妊娠できる能力は衰えているようです。
というのも、女性は生まれた時点で卵巣にある卵子の数が決まっています。
それが時間ともにどんどん減って、やがて閉経を迎えます。
卵子がなくならければ妊娠ができるということではなく、卵子も加齢によって質が衰えるため、妊娠の可能性も下がってしまいます。
加齢によって卵巣をはじめとする臓器の機能も低下し、子宮内膜症や子宮筋腫などのトラブルの可能性も高くなります。
高齢出産はダメなのか
今まで脅しのような話が多く、高齢出産は諦めた方が良いのか。
と感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ金銭的な余裕や、精神的な余裕をもって育児をするメリットがあります。
金銭的な余裕をもって育児ができる
厚生労働白書によると、「子どもを持ちたいが実現は難しい」と考える世帯は全体の8割以上にのぼるとのことでした。
そして、その理由に「収入が不安定なこと」が挙げられており、それが全体の4割を占めています。
一般的に若いうちから、金銭的に余裕があることは難しいと思います。
子どもを育てるためには、食費はもちろん、教育費や習い事等様々なお金が必要となります。
経済的な理由から出産を諦める方や、お金を貯めるまで出産を伸ばす夫婦も多いようです。
年齢を重ねることで、世帯収入が上昇することや、貯金額を増やせる可能性が高まります。
金銭的な余裕があることで、ゆとりのある生活を送ることができます。
子育てに関するアドバイスを受けやすい
子どもを産む時期が遅くなるほど、周囲の友人の子育て経験者が増えてくると思います。
体験談として、
などなど、先輩お母さんの経験を得ることで、自分の子育てに良い影響を与えることができるでしょう。
まとめ
このように、時代とともに高齢出産と呼ぶ年齢が高くなっていることや、加齢により、妊娠の可能性が低下することや、それによるリスクも高まってしまいます。
そのため、若いうちに妊娠をすることができるに越したことはないと思います。
しかし、年齢の重ねることで、金銭的な余裕ができることや、経験談を聞くことで上手に子育てをすることもできます。
若いから良い、悪いというだけでなく、それぞれの年齢の良さを活かしながら、出産と向き合う必要がありますね。