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【2019年度入試結果】私大入試の合格者が減る理由〜難化傾向は変わらず〜

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2018年度も終わり、2019年度の大学入試の結果が出揃いました。

ここ数年間、18歳人口の減少に伴い、実志願者数自体は減っているものの、

特に私立大学の合格率がどんどん下がっており、今年も難化傾向にあったようです。

*2019年度志願者数速報についてはこちら↓↓↓

教育のススメ
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志願者数自体は各大学ともに微減となっている大学が多いようですが、

昨年度と比べてもそこまでの大きな変化、影響がなかったようです。

目次

合格率が下がった原因は?

ここ数年よく言われている難化傾向の理由はどこにあるのでしょうか。

いくつか理由はありますが、最も大きな原因は文科省が推し進める「入学定員の厳格化」があります。

大学の収入で一番多いのは学費収入です。

次いで多いのは、「経常費補助金」という国から支出される税金になります。

この「入学定員の厳格化」により、入学定員の超過率によって、「経常費補助金」を支給しないというルールが新たに定められました。

この超過率は2016年度から段階的に引き下げてきました。

入学定員充足率による不交付基準については、大規模大学では、1.10倍以上となり今までよりも1割以上も厳しい数字となりました。

出典:AERAdor https://dot.asahi.com/wa/2018112800011.html

今までは入学定員の1、20倍までは「経常費補助金」の支給がありましたが、2018年度以降は1、10倍までしか認められなくなりました。

つまり、今まで1、2倍とってきた大手大学は1、1倍までしか入学者をとることができなくなったため、軒並み約1割が減少したということです。

受験生にとっては、非常に大きな変更となり、2018年度から2019年度については、基準は同じでしたが、ここ数年の難化傾向は変わらなかったというのが大半の意見のようです。

受験生の志願大学にも変化あり?

大手予備校での模試の結果というのは、自分の志願大学を決めるための大きな判断基準となります。

しかし、最近は「A判定」をもらった大学でも合格しない受験生が続出しているようです。

この結果は、高校や予備校を通じて、次の世代にも伝わりますから、「A判定」でも油断はできないと警戒するようになり、いわゆる「チャレンジ校」への志願が減っているようです。

実際に、首都圏の私立大学を見てみると、私立大学のトップ層である早慶上智あたりは、志願者数を減らしており、その次に続くMARCHと呼ばれる難関大学についても志願者数が減っています。

今までは、受かったらいいな。という思いで受ける「チャレンジ校」、現実的に狙いにいく「志願校」、志願校が落ちたら行きたい「抑え校」と3種類ほどの分類をして志願をしていた受験生ですが、「チャレンジ校」を避けたり、ランクをそれぞれ一つずつ下げるといったことをしている受験生が増えています。

このように安全志向の受験生が増えることにより、上の層までも少し下のランクを受験し、合格を勝ち取っていく。

大学入試は難化していく。このような構図になっているのではないでしょうか。

指定校推薦・付属高校への受験学生が増加?

このような大学入試が難化していくと、そもそも大学入試を受けずに、希望する大学に入ることを狙う層が増えてきます。

指定校推薦というのは、各大学から各高校に推薦枠を設け、高校から大学に推薦者を指定するものです。

進学校では、基本的に上位大学の一般受験をするため、指定校枠が埋まらないこともあるようですが、近年はこぞってこの指定校枠を狙いにいく高校生が増えているようです。

また、大手私立大学の付属高校は、高校によって異なりますが、直系高校であればほぼ100%、系列高校でも50〜70%の高校が進学することができます。

大学受験よりも高校受験で頑張って、高校は付属高校で部活や高校生活を楽しみ、そのまま大学に進学することを希望するパターンが増えているようです。

今後の大学入試のゆくえ

「入学定員の厳格化」が落ち着き、少しずつ難化傾向は抑えられるのではないか。

という意見もありますが、今後は、2021年1月(2020年度入試)からは、従来のセンター試験から「大学入学共通テスト」に移行されます。

*大学入学共通テストの詳細についてはこちら↓↓↓

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どのような制度になるかはわかりませんが、今までと同じような対策がとれないため混乱を招く可能性が高いです。

そのため、浪人を嫌う層は安全志向が強まり、更に難化する。といった傾向が予想されています。

現在、地方創生政策の一貫で、東京23区にある大学は10年間定員を増員することができないことが決定しているため、大手私立大学の定員が増えることがなく、合格者だけが減っていくという現実があり、悲観的になってしまっているようです。

追加合格・補欠合格が増える?

「入学定員の厳格化」の影響で、各大学の合格者管理は非常にナーバスになっています。

そのため、1回目の合格者を少し減らし、入学手続者の状況を見ながら、追加合格・補欠合格出す大学は多くなっていくと思われます。

特に上位層の大学が合格決まると、その下位層の大学は辞退します。

この繰り返しで、下位層に位置する大学ほど、最終合格者が確定しない状況の陥ります。

希望大学から不合格の通知があっても、高確率で、追加合格や補欠合格が発生することが予想されますので、受験生の皆さんは最後まで諦めずに結果がでることを待ちましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

外的な要因によって、入試の傾向が変わることはよくあります。

今後も入試の状況はどんどん変わっていくことが予想されますので、日々の情報収集は非常に大事なものになってきます。

 

英語を学びたい人はこちら

*ランキング詳細ページについてはこちら↓↓↓

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