プログラミングおもちゃ3歳・6歳におすすめ｜パソコン不要の知育玩具5選

プログラミングが小学校の必修科目になったことで、3歳や6歳の幼児向けのプログラミングおもちゃに関心が高まっています。

しかし、「そもそもロボットプログラミングとは？」と疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

実は、幼児向けのプログラミングおもちゃは難しいコーディングではなく、シンプルな命令で動くロボットを通して、遊びながら学べる知育玩具なのです。

これらのおもちゃは子どもの問題解決能力や論理的思考力を養うだけでなく、創造性や想像力を育む効果も期待できます。

特に注目すべきは、Science（科学）、Technology（技術）、Engineering（工学）、Art（芸術）、Mathematics（数学）を総合的に学べるSTEAM教育に最適である点です。

プログラミングおもちゃ3歳・6歳向けの選び方

そもそもロボットプログラミングとは？

ロボットプログラミングとは、特別な命令を使って、ロボットに思い通りの動きをさせる学習方法です。

これは単なる遊びではなく、お子さまがパズルを解くように「このロボットをゴールまで動かすには、どのような指示を出せばいいだろう？」と考える教育的な活動になります。

幼児向けのロボットプログラミングおもちゃでは、文字や数字の入力は必要ありません。

代わりに、矢印の描かれたカードを並べたり、ロボットの背中にあるボタンを押したりするだけで、簡単にプログラミングができます。

ただし、最初からあまりに複雑なロボットを与えてしまうと、お子さまが混乱してしまう可能性があります。そのため、年齢に合わせた適切な難易度のおもちゃを選ぶことが大切です。

プログラミングおもちゃで育む能力

プログラミングおもちゃは、単に将来のプログラマーを育てるためだけのものではありません。

実際、これらのおもちゃで遊ぶことで、お子さまはさまざまな重要な能力を自然と身につけることができます。

プログラミングおもちゃでは、「最初に何をして、次に何をするか」という順番を考える必要があります。

これは日常生活でも役立つスキルであり、朝の準備や宿題の計画など、様々な場面で活かせる思考法です。

また、「このボタンを押すとロボットが前に進む」という関係性を理解することで、お子さまは自分の行動が結果にどう影響するのかを学びます。

このように、プログラミングおもちゃでの遊びは、将来どんな道に進むにしても役立つ基礎的な能力を育む手助けになります。

ただし、あまりに教育的側面を強調しすぎると、お子さまにとって「遊び」ではなく「学習」になってしまい、興味を失ってしまうこともあります。

あくまで楽しく遊びながら学べる環境づくりを心がけましょう。

問題解決能力や論理的思考力を養う

プログラミングおもちゃを通じて、お子さまは自然と問題解決能力や論理的思考力を身につけていきます。

これらのおもちゃでは、「ロボットをスタートからゴールまで動かす」という明確な目標が設定されています。

この目標を達成するために、お子さまは「どのような命令を、どの順番で出せばいいのか」を考える必要があります。

また、最初に考えたプログラムが思い通りに動かなかった場合、「なぜ失敗したのか」「どこを修正すれば成功するのか」を分析する能力も養われます。

この「問題発見→解決策考案→実行→検証」というサイクルは、プログラミング的思考の基本であり、学校の勉強や日常生活でも役立つ思考法です。

さらに、複数の命令を組み合わせてより複雑な動きを実現する過程では、物事を分解して考える「分解的思考」や、部分を組み合わせて全体を作る「統合的思考」も自然と身につきます。

ただし、難しすぎる課題を与えると、お子さまは挫折感を味わい、プログラミングに対して苦手意識を持ってしまう可能性があります。最初は簡単な課題から始めて、少しずつ難易度を上げていくことが大切です。

創造性や想像力を育む

プログラミングおもちゃの魅力は、お子さまの創造性や想像力を大きく広げる点にもあります。

多くのプログラミングおもちゃでは、決められたゴールへの到達だけでなく、自由に動きをカスタマイズすることが可能です。

「ロボットがこんな動きをしたらおもしろいな」と考えることで、常識にとらわれない柔軟な発想力が培われていくのです。

また、友達や家族と一緒に遊ぶ中で、「もっと複雑な動きをさせるにはどうしたらいいか」「より面白い遊び方はないか」といったアイデアを出し合うことで、創造的な問題解決能力も育まれます。

自分で考えたプログラムが実際に動くことで得られる達成感は、お子さまの自信にもつながります。

「自分の考えが形になる」という経験は、創造することの喜びを知り、さらなる挑戦への意欲を高める効果があります。

レールキューブやくみくみスロープのような自由度の高いおもちゃでは、パーツを組み合わせて独自のコースを作り上げる過程で、空間認識能力や構成力も自然と身につきます。

ただし、あまりに選択肢が多すぎると、逆にお子さまが混乱してしまうこともあります。最初は基本的な使い方から始めて、徐々に自由度を広げていくようなアプローチが効果的でしょう。

STEAM教育に最適

プログラミングおもちゃは、現在注目されているSTEAM教育にも非常に適した教材です。

STEAM教育とは、Science（科学）、Technology（技術）、Engineering（工学）、Art（芸術）、Mathematics（数学）の5つの分野を横断的に学ぶ教育方法です。

これらの分野を個別に学ぶのではなく、実践的な活動を通じて総合的に身につけることを目指しています。

プログラミングおもちゃでの遊びは、まさにこのSTEAM教育の理念に合致します。

例えば、ロボットを動かす際の距離や角度の計算（数学）、ロボットの仕組みの理解（科学・工学）、プログラミングによる制御（技術）、さらにはオリジナルのコースデザイン（芸術）といった様々な要素が含まれています。

このような多角的な学びは、お子さまの視野を広げ、様々な分野に対する興味を刺激します。

また、実際に手を動かしながら学ぶことで、知識が単なる暗記ではなく、真の理解につながりやすくなります。

ただし、STEAM教育の要素を詰め込みすぎると、おもちゃ本来の「楽しさ」が失われる可能性があります。あくまで遊びを通じた自然な学びを大切にし、お子さまの興味や好奇心を尊重することが重要です。

幼児向けプログラミング教材の選び方

幼児向けのプログラミング教材を選ぶ際は、いくつかの重要なポイントに注目すると良いでしょう。

ただし、あまりに教育的側面ばかりを重視すると、お子さまが「おもちゃ」として楽しめない可能性があります。最終的には、お子さまが興味を持ち、夢中になって遊べるものが最良の選択です。

お子さまの好きなキャラクターが描かれているなど、遊びたくなる要素があることも、継続的に使ってもらうためには大切なポイントです。

おすすめのプログラミングおもちゃ3歳・6歳編

しまじろうプログラミングカー

「しまじろう あそべる！まなべる！プログラミングカー しょうぼうしゃ」は、3歳から楽しめる初めてのプログラミングおもちゃとして最適な選択肢です。

このおもちゃの最大の魅力は、お子さまに親しみのあるしまじろうキャラクターと、多くの子どもたちが好きな消防車を組み合わせた点にあります。

見た目の可愛らしさと興味を引くデザインで、プログラミングへの最初の一歩を楽しく踏み出せるでしょう。

さらに、プログラミングカーは走行中に消防車らしいウインカー音やサイレン、パトランプの点灯などの特効も備えています。

しまじろうの声で「現場に出動！」と元気に話しかけてくれるため、お子さまの興味を持続させる工夫が随所に見られます。

付属の部品を使えば、自分だけのコースを作成することも可能です。

「スタートからゴールまでしまじろう消防車を動かそう！」というシンプルな目標が、お子さまの問題解決能力を自然と育みます。

ただし、連続使用時間が約60分と短めなのが少々残念なポイントです。長時間遊びたい場合は、適度な休憩を挟みながら使用することをおすすめします。

価格は2,000円台とプログラミングおもちゃとしては比較的リーズナブルな点も、初めての購入に踏み切りやすい魅力の一つです。

唯一のしまじろうプログラミングおもちゃであり、キャラクター好きのお子さまには特におすすめできる製品です。

アンパンマンドライブカー

「アンパンマン はじめてプログラミング！どの道とおる？アンパンマンドライブカー」は、3歳から楽しめる初心者向けプログラミングおもちゃです。

子どもたちに大人気のアンパンマンキャラクターを採用したこのおもちゃは、見た目の可愛らしさだけでなく、教育的価値も高い優れた知育玩具です。

アンパンマンが乗った車を思い通りに動かす体験は、お子さまにとって非常に魅力的な遊びとなるでしょう。

付属のマップ上には「動物園」や「お店」などの目的地があり、「アンパンマンを動物園まで連れていこう！」など、ストーリー性を持たせた遊び方ができるのも大きな特徴です。

このようなストーリー設定が、お子さまの想像力を刺激するとともに、目標達成のための論理的思考を自然と育みます。

また、動作中はアンパンマンの音声や楽しい音楽が流れるため、視覚だけでなく聴覚からも子どもの興味を引きつけます。

車の前面にはLEDが光る工夫もあり、多感覚を刺激する設計になっています。

付属の問題集には12問の課題が用意されており、少しずつ難易度が上がる構成になっているため、成長に合わせて長く遊べる点も魅力です。

ただし、マップの折り目に車が引っかかりやすいという小さな欠点もあります。平らな場所で使用したり、マップをしっかり広げておくなどの工夫をすると良いでしょう。

価格は3,600円前後とリーズナブルで、アンパンマン好きのお子さまへのプレゼントとしても最適です。

タブレットやパソコンを使わずにプログラミングの基礎を学べる点も、小さなお子さまがいるご家庭には大きなメリットとなります。

レールキューブ デラックスセット

「レールキューブ デラックスセット」は、3歳から楽しめる革新的なプログラミングおもちゃです。

このおもちゃの最も画期的な特徴は、電車が磁石の力で垂直走行や逆さ走行もできる点にあります。

従来の電車おもちゃの常識を覆す動きは、お子さまの目を釘付けにし、「どうしてこんなことができるんだろう？」という好奇心を強く刺激します。

セットには66個のキューブ状のレールと2台の電車が含まれており、様々な形の立体的なコースを自由に作ることができます。平面だけでなく、立体的に考える空間認識能力や、効率的なコース設計を考える論理的思考力も自然と養われるでしょう。

この予想外の動きが、お子さまの「すごい！」という感動を生み、プログラミングへの興味を深めるきっかけとなります。

また、このキットはレールの配置を記録する機能も備えています。

立体的な複雑なコースを1列で表現できるよう設計されているため、お子さまでも「このレールをこの順番で並べればいいんだ」と理解しやすくなっています。

付属の作例集には9例のコース例が掲載されており、初めは作例を参考にしながら、徐々に自分だけのオリジナルコースへと発展させていくことができます。

ただし、価格が16,500円（メーカー希望小売価格）とやや高めなのが難点です。しかし、その独創的な機能と長く遊べる拡張性を考えると、十分な価値があると言えるでしょう。

このおもちゃは、ブロック遊びや電車が好きなお子さまはもちろん、「普通のおもちゃにはない何か」を求める好奇心旺盛なお子さまに特におすすめです。

創造力と論理的思考力を同時に養える、まさに一石二鳥の教育的玩具と言えます。

プログラミング ビー

「プログラミング ビー」は、2歳からでも楽しめる、マルハナバチ型のとてもかわいらしいロボットプログラミングおもちゃです。

このおもちゃの最大の魅力は、その直感的な操作性にあります。

背中に配置された三つの矢印ボタンは大きく押しやすいデザインで、小さなお子さまでも簡単に命令を入力できます。

「前進」「左回り」「右回り」のシンプルな3種類の命令だけで、様々な動きを実現できるよう工夫されています。

触覚はビヨンビヨンと動かせるなど、プログラミング以外の遊び要素も備えているため、飽きずに長く遊べるでしょう。

動作中は楽しい音楽が流れ、お子さまの興味を引きつけます。

ただし、静かな環境で遊ばせたい場合には、音をOFFにする機能も備わっているので安心です。

この細やかな配慮は、様々な家庭環境に対応できる優れた設計と言えるでしょう。

ただし、プログラミングビーは比較的長い距離を移動するため、広いスペースが必要になります。狭い場所で使用すると、家具にぶつかったり、思うような動きができなかったりする可能性があります。使用前にある程度の広さを確保しておくことをおすすめします。

価格は3,800円前後とリーズナブルで、初めてのプログラミングおもちゃとしては手が出しやすい点も魅力です。

シンプルな命令体系でありながら、工夫次第で様々な動きを実現できるため、創造力を育む効果も期待できます。

音や光、動きなど多感覚を刺激する要素が豊富なため、2〜3歳のお子さまでも飽きずに楽しめるおもちゃです。

かわいいデザインと扱いやすさから、プログラミングに初めて触れるお子さまにぴったりの入門機と言えるでしょう。

NEWくみくみスロープ

「NEWくみくみスロープ」は、3歳から楽しめるからくり装置タイプのプログラミングおもちゃです。

一見するとプログラミングとは無関係に思えるかもしれませんが、このおもちゃはプログラミング的思考力を養うのに非常に適しています。

ボールを転がすコースを設計する過程で、「もしボールがここを通ったら、次はどうなるか」という因果関係や論理的な順序を考える力が自然と身につきます。

くみくみスロープの特徴は、その歴史と実績にあります。長年にわたり多くの子どもたちに愛され続けている定番知育玩具であり、教育的価値が広く認められている点が大きな魅力です。

説明書には11例の作例が掲載されており、初めは模倣することから始めて、徐々に自分だけのオリジナルコースへと発展させていくことができます。

「もっと複雑なコースを作りたい」「ボールをより速く転がしたい」といった挑戦の気持ちが、問題解決能力や創造力を育みます。

また、くみくみスロープの大きな特徴として、子どもが夢中になって遊んでくれる点が挙げられます。

「子どもが集中して遊んでいる間に家事ができた」という保護者の声も多く、教育的価値だけでなく実用的な側面も備えています。

ただし、パーツをはめる際に若干の力が必要なため、最初は大人のサポートが必要かもしれません。しかし、これもお子さまの指先の力を鍛える良い機会になります。

価格は4,000円前後とリーズナブルで、その耐久性と遊びの拡張性を考えると、十分な価値のある投資と言えるでしょう。

シンプルながらも深い学びをもたらす「NEWくみくみスロープ」は、初めての知育玩具としても最適な選択肢です。

年齢別おすすめおもちゃの比較表

プログラミングおもちゃを選ぶ際には、お子さまの年齢や興味関心に合わせた選択が重要です。

ここでは、3歳から6歳のお子さま向けにおすすめのプログラミングおもちゃを、年齢別に比較してみましょう。

おもちゃ名	対象年齢	価格	特徴
プログラミング ビー	2歳～	3,800円前後	マルハナバチ型で3つのボタンで操作する直感的設計
しまじろうプログラミングカー	3歳～	2,000円台	しまじろうの消防車で大きなボタン操作が簡単
アンパンマンドライブカー	3歳～	3,600円前後	ストーリー性のある遊びができる12問の課題付き
NEWくみくみスロープ	3歳～	4,000円前後	ボールの動きで因果関係を学べる定番知育玩具
レールキューブ	3歳～	16,500円	磁石で垂直・天井走行もできる革新的な電車玩具

3歳のお子さまには、シンプルで直感的な操作ができるおもちゃが最適です。

「プログラミング ビー」は大きな矢印ボタンで簡単に命令できるため、最年少の2歳からでも楽しめます。

また「アンパンマンドライブカー」や「しまじろうプログラミングカー」は、お子さまに馴染みのあるキャラクターで興味を引きつけながら、ボタン操作だけで簡単にプログラミングができる点が魅力です。

4歳になると、少し複雑な思考も可能になってきます。

「NEWくみくみスロープ」はボールの転がり方を予測しながらコースを組み立てる必要があるため、因果関係の理解や空間認識能力が養われます。

また、「レールキューブ」も4歳から楽しめますが、より複雑なコース設計は大人のサポートがあると良いでしょう。

5〜6歳のお子さまになると、すべてのおもちゃを本格的に楽しめるようになります。

特に「レールキューブ デラックスセット」は、立体的なコース設計が可能になるため、より高度な空間認識能力や論理的思考力が養われます。

操作方法という観点では、タブレットやパソコンを必要としないおもちゃばかりを厳選しているため、すべて小さなお子さまでも簡単に扱えます。特に「しまじろうプログラミングカー」と「アンパンマンドライブカー」は車体のボタン操作だけでプログラミングができるため、非常にシンプルです。

遊びの発展性で考えると、「レールキューブ」と「NEWくみくみスロープ」がパーツの組み合わせにより無限の可能性を秘めており、長く飽きずに遊べるでしょう。

お子さまの好みや興味に合わせて最適なおもちゃを選ぶことで、楽しみながらプログラミング的思考を養うことができます。

どのおもちゃも教育的価値が高く、未来を生きる子どもたちに必要な思考力の基礎を育むサポートとなるでしょう。

3歳から6歳におすすめのプログラミングおもちゃ総まとめ