TOEFL iBT試験を受けたことがある方なら、
「セクション別の点数をベストスコアで合計すれば、出願先が求めるスコアに達成できるのに!」
と思ったことがあるかもしれません。
このたびTOEFL iBT試験を主催するETSから「My Best score」(マイベストスコア)の発表がありました。
My Best スコアとは
今回導入されるMy Best スコアとは、受験者が全てのTOEFL iBT試験について、有効期間内(2年間)において各セクションの最も高いスコアを組み合わせたスコアとなります。
2019年8月から、世界中で導入されるようです。
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※My Best スコアは、下表右端の行のように各セクションの最高スコアに加えて、その合計スコアも表示されます。
※スコアレポートには、毎回各テスト日の試験結果と合わせて、このMy Best スコアが自動的に掲載されます。
My Best スコアの採用する団体とは
このMy Best スコアを採用するかどうかは、その団体に委ねられます。
多くの大学・大学院ですぐに認められることはあまり多くないことが予想されます。
逆に基準を少しでも下げて、多くの方に出願してほしいという狙いがある団体は積極的に導入をしていくと思います。
まだ発表されて間もないため、大学等の決定が遅れている可能性はありますが、希望する大学等がある場合は、My Best スコアの扱いについては確認もしくは問い合わせをしましょう!
My Best スコアが導入されると変わること
このMy Best スコアが導入されると、4技能のうち基準を満たしていない項目を重点的に勉強することができます。
ReadingとWritingは基準の超えたから、ListenningとSpeakingを集中的に学ぼう!
ということができます。
この結果、今までは出願ができなかった基準にある学校にも出願ができるようになった!という事例も今後増えてくるでしょう。
CEFR等との関連性への影響について
CEFRとの関連性等については、特に変更はないようです。
スコアを活用する団体の表示方法
今後My Best スコアを活用するかしないかについてはバラツキがでてくると思います。
大学等がMy Best スコアを活用するかとどうかの表示については、誤解がないような表現にする旨の依頼があるようです。
例1)●●大学は、TOEFLiBTテストのTest Dateスコアに加えて、My Bestスコアも出願スコアとして活用できます。
例2)●●大学は、TOEFLiBTテストのTest Dateスコアのみを出願スコアとして活用できます。(My Bestスコアは活用しません)
このような記載があると思いますので、確認しましょう。
活用について記載がない場合は、必ずその団体に確認をし、正確な情報を入手するように心がけましょう。
My Besy スコア導入によりこんな人が救われる
MyBestスコアが導入されることによりこんな悲しい人が救われます。
前回基準までとListenningが1点だったからListenningを勉強したら、今度はWriteningが足りなかった!
まとめ
今後、どれだけの団体がこのMy Bestスコアを導入するかについては、まだまだ不明確な部分が多いですが、今後多くの団体が導入してくれれば、受験生の立場からしてみれば非常に良い流れだと思います。
4技能全てを同時に満たすことは難しいので、2年間という期間の中で1つずつ基準をクリアするなど、戦略に勉強をすることが可能です。
今後の浸透状況についても注視していく必要がありそうです。