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【新卒】現役大学職員面接官が教える内定を引き寄せる志望動機の書き方

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Cくん

大学職員になりたいんですが、志望動機の書き方がわかりません。
面接官は志望動機のどんな部分を見ているのでしょうか。


こんな悩みを解決します。


本記事の内容

・現役の大学職員面接官が評価する志望動機とは

・大学職員になるための対策

・志望動機の面接の関係性


本記事の信頼性

2人の現役職員が新卒・中途採用それぞれの立場から紹介していきます。


今回は、内定に近づく志望動機の書き方についてご紹介します。

実際、採用担当をしている中で、学生時代やってきたことはほとんど変わらないのに、採用結果はまったく異なる結果になることは多々ありました。
現職の大学職員が見ているポイントや採用にあたっての対策をお伝えします。


本記事は「大学職員になるために志望動機をどう書けば良いか悩んでいる方」におすすめです。


目次

大学職員になるための志望動機の考え方

Aくん

志望動機の書き方がわかりません。かなりの応募がある大学職員になるために志望動機はどうやって書けば良いんでしょうか。


私が大学職員の面接官をしていてよく感じることがあります。

それは、

志望動機が浅い(似たような部署や理由ばかりになってくる)

ことです。


だいたいの人が、

Bくん

広報(入試の広報含む)に興味があります。

B先生

英語が得意なので国際系の業務がしたいです。

C先生

私は学生を支援する業務に興味があります。

こんな風に答える就活生が多いです。


しかし、具体的に

たろう

どんな部署でどんな仕事がしたいですか?

と質問すると、多くの方が具体的な答えを持ち合わせていません。


そこで、今回の記事では、大学職員面接官が評価する志望動機の考え方について紹介します。

大学職員の志望動機に特別なことは必要ない

まず始めに行っておきたいのは、

何も志望動機を特別なものにする必要はない

ということです。


しかし、なぜ大学職員を目指したいのか、という部分は深堀りしてほしいと思います。


そこで1つ伝えたいのが、

志望動機=企業研究がどこまでできているかを見ている

ことです。


個人的には

まずは大学業界が抱える問題を知っておくこと

これが大切になってきます。

はなこ

少子化はマストとして、他にも志望動機に合わせた大学の情報を調べておくと良いです。

たろう

例えば国際化を中心に志望動機を考える場合を紹介します。


志望動機を国際化にする場合

大学業界は国内の受験生だけでなく、海外の受験生の確保についても考えていかなければならない。(現状・背景)

少子化が進むなか、絶対的な志願者数が減ってくる。(理由)

たろう

ここでは、単に少子化で減るという観点だけでなく、「大学進学率」についても把握しておくとベターです。

大学進学率については、こちらのグラフをご覧ください。

【参考資料2】大学入学者選抜関連基礎

受験者の母数は減っているが、大学進学率は上昇しているため、総受験者数は維持できていることがわかります。

しかし、今後は大学進学率が上昇しない場合、少子化の影響の方が大きくなるため、なんらかの対策は必須です。

こんなところまで見えていると、大学業界への熱意が伝わります。


では、海外の受験生を増やしていくにはどうしたら良いか。(課題・対策)

そもそも海外の受験生が増えない理由

・日本語習得者が少ない

チェック項目

志望する大学に英語だけの学位取得コースがあるか

ない場合:英語学位取得コースを用意するためには何が必要か

・日本への留学のハードルが高い

チェック項目

志望する大学の学費はどうか

大学が提供している留学生向けの寮はあるか

英語対応ができる体制になっているか

(国際化推進の部署があるか)

・出口戦略はどうなっているか

チェック項目

英語だけで学位を取得した場合、日本で生活ができるか

⇒大学生活で最低限の日本語教育を行う

海外の受験生を受け入れることのメリット・デメリットを考える

・メリット

受験生の確保に寄与できる

(大学の経営的な視点)

日本人学生にとっても多様な文化や価値観、留学にいかなくても海外の文化に触れることができる

(在籍する学生の視点)

・デメリット

留学生の受け入れ環境が整っていない場合、環境を整備するにも多くの費用がかかる

様々な文化を受け入れる環境整備が必要になる(宗教的な観点からムスリム留学生用の祈祷室(礼拝室))の用意

学食などで食べていけない食材が入ってはいないか

単純に国際化を推進するといってもこういった施設や食事面でもハードルがあります。

国際化を志望動機にした場合、これだけの多くの課題やキーワードがでてきます。

  • 国際化を志望動機にしようと思った方は、今挙げたような問題を認識していましたか?
  • これらの課題に対して、志望する大学の取り組みを知っていますか?
  • 志望動機を考えるとき、ここまで企業研究(大学業界研究)ができていますか。
たろう

もし、もっと知りたいという方はお問い合わせまでご連絡してください。

お問い合わせはこちら

志望動機を考えるときに背景や課題をみるメリット

志望動機を考える前に、こういった背景や課題をみるメリットは他にもあります。

それは、これがそのまま面接対策につながることです。

私が面接官をやった場合、国際関係の志望動機を書いてきた学生には、上記のようなトピックの質問、深堀りをします。


なんで、海外の受験生を増やしたい、確保したいのですか?

⇒少子化、大学進学率を踏まえても今後日本国内の学生だけで定員を確保するのも無理がある。

じゃあ、海外の受験生を増やすにはどうしたら良いと思いますか?

⇒そもそもの海外留学生が日本で生活するハードルが高い

じゃあ、そのハードルはどのようなものがありますか?対策は考えていますか?

⇒日本語習得者が少ない、大学が提供できる寮がない、受け入れ対策ができていない

じゃあ・・・

といったところで、どんどん深堀りの質問をしていきます。

たろう

ここで志望動機とは少し違った流れになっていることがわかったでしょうか。

面接官が志望動機を聞く理由

面接する側は単純に志望動機を知りたいわけではありません。

もちろん、どんな背景で国際化を進めていきたいのか、そのきっかけを知りたいということはあります。

「私は留学をきっかけに、多くの多様な価値観があることを知りました。私が大学職員になり、多くの学生にこのような経験ができるようなプログラムを提供したいです。」

面接官からすると、

Aさん

志望動機はわかりました。
その志望度・熱意ってどこまであるのかな?志望度が高ければ色々課題や対策を考えているよね?

ということで、質問を深堀りし、志望動機の中身を判断していきます。

あなたは、国際化を充実させたい、支援したい。というところからここまで深堀りすることができましたか?

今のは一例なので、もっと沢山の課題や解決策があると思います。

没個性化しない、印象に残る面接となるのかは、ここだと思っています。

1人20分~30分程度の面接で印象を残すのは至難の業です。

志望動機を考える際には注意してください。

まだ読んでない人は大学職員になる人のイメージをぜひ掴んでください

面接を勝ち抜くための秘訣

そして、次に面接を勝ち抜くための秘訣を2つ紹介したいと思います。

面接を勝ち抜くための秘訣①:面接慣れをしておくこと

落ちてしまう受験生の特徴として面接官をしていて一番思ったことは、

エントリーシートをそのまま読み上げてしまうこと

です。

確かにエントリーシートを元に志望動機を教えてください。

と質問をしていますが、一言一句同じものである必要はありません。

同じ内容であればそのエントリーシートを見ればわかることですから、先に紹介した企業研究の内容を散りばめながら、発展的な内容を交えつつ、質問を誘導するような回答が必要です。

Cくん

「現在の大学業界が抱える問題、特に留学生の受け入れについて・・・解決したいです。」

⇒どんな問題ですか?どんな解決策が考えられますか?

といった具合です。

そして、

こういうとこういう質問が返ってくるな。

というのは頭で考えるよりも、実際にある程度面接を経験してみないとわからない部分が多いです。

自分の頭の中で整理できている項目と、意外と答えられないな。と思った項目、自分の言葉で表現できるな。

と思った項目など、

実際に経験したからこそ、見えてくる課題や反省がわかります。

そのため、

模擬面接でも良いので、本命の大学を受ける前には面接を経験しておきましょう。

たろう

本命の大学を受けることを考えて逆算していくことこんな感じです。

模擬面接(大学の就職課でも良い)

模擬面接(就活サイト・エージェントを利用)

民間企業(2番手・3番手)

民間企業(志望度高い)

2番手・3番手の大学

本命の大学

このようなスケジューリングができれば理想ですが、実際には本命の企業や大学が先にきてしまう可能性もあります。

そのため、模擬面接だけでも実施しておくと、自分の面接がどんなものなのか

(自分の頭の中で整理できている項目と、意外と答えられないな。と思った項目、自分の言葉で表現できるな。と思った項目など、)

が見えてくると思います。

おすすめはお試し企業で試してみるのが緊張感もあり良いのですが、

どうしても志望動機ややりがいは、その企業に合わせた形での面接になってしまうので、本命大学への対策には少し不向きです。

そういった意味だと、就活サイトや就活エージェントの模擬面接であれば、

実際の志望企業(大学)の仮想面接になるので、自分はどんな風言えるかな?

といったことの確認ができます。

また、プロの目線でフィードバックがもらえるので、しっかりと喋れている部分と、そうではない部分を教えてくれます。

たろう

意外と変な癖、段々足が開いてしまうとか、猫背になってしまう。とか、自分では気が付かない部分も指摘してくれるので、そういった面も参考になります。

模擬面接を取り入れている就活サイト・エージェントは以下のようなところです。

これらは全て無料で利用できるので、採用試験を後で後悔しないためにも、まずは登録をする。

そして、合わないなと思ったら、やめる。

ぐらいの気持ちで、できることはやりきる。というスタンスで行くことをおすすめします。

こういったところに登録すると、自分では考えていなかった業界や考え方、

対策方法など、目から鱗の情報があったりするので、やはり情報源を広げる意味でもおすすめです。

面接を勝ち抜くための秘訣②:内定をもっておくこと

秘訣①と少し内容は似てくるのですが、面接官をしていて感じることは、内定をもっている人はどこか余裕があることです。

それは、他の選考を通った自信からなのか、はたまた落ちても最悪行く所がある。という安心感からなのかはわかりません。

しかし、どこも内定がない。という人と比べてると相対的にそんな印象を受けます。

そして、その自信や余裕といった部分は面接でも非常に良い影響を与えると思います。

ガチガチで何を言っているかわからない人と余裕があって柔軟に対応ができる人

たろう

どちらと仕事がしたいかと言われたら、後者ですよね。

内定の状況は言わない方が良いのか

たまに内定の状況を言わない方が良いのか?

という質問を受けます。

正解はないのですが、私としては、特に隠す必要もないかなと思います。

ベターな対応策としては、複数内定がある場合は、本命と似たような業界だけを言うこと。

これにはこんなメリットがあります。

・就活の軸を明確に伝えることができる。

⇒こんな想いで就職活動をしている。

(軸がないと、適当に就活しているのかな?と思われがちです。)

・他の同業他社からも認められる人材であることをアピールできる。

⇒この企業が内定を出したということは良い人材なんだな。と思わせることができる。

そして別の内定先を言ったときによく聞かれる質問の答えも考えておく必要があります。

・その企業にいかずにうちにきてくるの?

面接官は基本的にズルいです。

他の企業には行ってほしくないけど、他でも内定をもらえる優秀な人材であってほしい。

と思っています。

そのため、面接官を安心させる一番の答えとしては、

他でも内定をもらえる優秀な人材です。でも御社(御学)が一番ですよ。

そういった答えを返してあげれば良いわけです。

そこで1番であっても2番であっても良いのですが、

理由を添えてあげると良いと思います。

(〇〇〇といった理由があるので、御社(御学)を第一志望と考えています。)

たろう

理由はそこそこで大丈夫です。重要なのは言い切りだと思います。

もごもごっと1番と言われても信頼はできないので、理由は曖昧でも「1番です!!」と言われると不思議と納得してしまうものです。

本命以外の内定を早くほしい場合

Aくん

内定をもらった方が良いのはわかったけど、他の採用面接に行く時間がない。

そんな方にお勧めなのが、逆求人型の就活エージェントサービスです。

これらのサービスは、自分の情報(やりたいことやスキルなど)を入力することで、逆に企業から案内をしてくれるもので、あまり手間なく内定を獲得することができます。

昨今この逆求人型サービスを利用する就活生が増えており、自分のやりたいことにマッチしたという企業が逆に案内を出してくるので、ミスマッチが起きにくいというメリットがあります。

一方で、人気企業であればあるほど、逆求人をしなくても優秀が学生を確保することができます。

そう考えると、なかなか求人が集まらない企業がこの逆求人をしているということも考えられます。

しかし、

逆求人のメリットとして、自分の企業が求める人材を自分たちで発掘したい。という企業も多くあるので、そのあたりの見極めも大事になってきます。

自分の価値を知るために逆求人サービスを利用したという学生もいるので、選択肢を広げる目的として登録してみるのも良いかもしれません。

大学職員のなり方

大学職員を本気で目指すならしっかりと対策を行うことが必須です。

採用人数が限定される大学職員だから、入念な準備が必要です。

たろう

逆に言うと、準備さえできていれば選考を進めることができるのも大学職員の特徴です。

≪新卒≫

≪第二新卒≫

≪既卒≫

まとめ

いかかでしたでしょうか。

大学職員の面接官の経験から、志望動機の書き方について紹介しました。

とにかく応募が沢山ある状況のため、より深い志望動機を示すことが重要です。

特に深堀り深堀をすることで、具体的な部署や仕事についての考えを示し、大学業界の問題を理解することが求められていまます。

特に国際化志向の場合は、受験生の減少や大学進学率の上昇に対応する対策や課題を明確にする必要があります。

模擬面接や内定を持つことが面接での余裕を持つこともできます。

また、逆求人型の就活エージェントを活用することで、就職活動を有利に進めていきましょう。

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