大学入学共通テストとは〜2020年度(2021年1月)からどう変わる?〜

文部科学省は、今までの大学入試センター試験(以下、センター試験といいます)に代わり、2020年度から、『大学入学共通テスト(仮称)』を導入することを発表しました。

大学入学共通テストの特徴

では、この大学入学共通テストとは、今までのセンター試験とはどのように違うでしょうか。

現在はまだ実施方針案の段階ですが、国語と数学では、択一問題の他に記述式問題を数問ずつ出題します。

そして、英語については、2020年度にも共通試験を廃止、民間資格試験を導入することを議論しています。

センター試験は1989年度から開始したため、約30年ぶりの大改革となります。

*センター試験の詳細についてはこちら↓↓↓

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今回の試験内容の変更はどう違い、どのように評価されるようになるのでしょうか。

今までのセンター試験は、全て択一問題と言われる、『正しいものに○をしなさい』というような問題でした。

しかし、これでは教科書の指定された範囲をただ暗記して、回答することということになります。

それだけでなく、覚えた知識を活用して、答えを導く「思考力・判断力・表現力」を評価する。方針になったと言えます。

大学入学共通テストに求められるもの

このような知識は、大学入学後に、ゼミナールでのプレゼンテーション演習や、就職活動の際に必要となることが多く、そこで学ぶ人が多いのですが、今後は、高校生の段階で、このようなスキルを身に付けていくことになります。

グローバル社会が進む中で、今までのような暗記を中心とした勉強ではなく、覚えた知識を活用して、「思考力・判断力・表現力」を持った人材が求められている、現在社会の要請に対応した入試改革と言えます。

現行案は、国語と数学で記述式試験が導入予定で、試験時間も、現在のセンター試験よりも国語が20分、数学が10分延長される予定となっています。

また、英語については、試験を実施せず、その代わりに、4技能の能力をみる民間資格試験を活用することも検討されています。

大学入学共通テスト導入の背景にある社会の変化とは

この大学入学共通テスト導入の背景には、「高大接続改革」がしきりに議論されています。

今後、国内の少子高齢化がさらに進み、世界的にはグローバル化の拡大はもちろん、「第4次産業革命」ともいわれている「AI(人口知能)」技術の発展がますます進んでいきます。

今後は単純な肉体労働だけでなく、知的労働までもAIに代わる時代が迫っています。

そこで、従来の「知識・技能」だけでなく、人間のもつ「思考力・判断力・表現力」を重視したものに変化していく必要があります。

また、今後グローバル化が進むにつれ、世界共通語と言われる英語能力は特に重要とされています。

特に日本の教育は「話す」という点が非常に弱いと言われています。

英語4技能試験を活用することで、世界で活躍する人材を育成することができます。

大学入学共通テスト導入にみる「高大接続改革」とは

これらの変化に伴い、小学校~大学までの全ての教育が、従来の受動的な教育(講義を主に聞く)スタイルから、アクティブラーニングと呼ばれる生徒が能動的に学ぶ教育スタイルが主流となっています。

高校での学びでも、能動的な授業が求められる中で、今までのような座学中心(知識・技能)の学習から脱却するために、能動的な学びが生かせる「高大接続改革(大学入試改革)」が行われています。

とはいえ、2021年度入試から大きな変革となり、不安に思う受験生や保護者の方は多いと思います。

本サイトでは、大学入試に関するを様々な事項を紹介していますので、ぜひご覧ください。

大学入学共通テストの相違点

文科省「大学入学共通テスト実施方針」を元に、今まで紹介してきました大学入学共通テストと従来のセンター試験の違いを、表にしてまとめられたサイトがありましたので、紹介します。

これを見ると、今までのマークシート方式だったものが、【国語】【数学】(地歴公民・理科については、導入検討)については、記述式が導入されること、英語については、2技能の評価から、4技能での評価と民間の試験を活用することになっており、多くの点で変更できることがわかります。

◎「大学入学共通テスト」の概要

出典:河合塾Kei-Net「こう変わる!大学入試~2020年度からセンター試験に代わる試験を実施~」

http://www.keinet.ne.jp/dnj/20/20kaisetsu_02.html

ただし、現在もまだ検討中のため、最終決定まで受験者の皆さんは注意が必要です。

◎今後の「大学入学共通テスト」導入スケジュール

出典:文部科学省「大学入学共通テスト実施方針」

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/10/24/1397731_001.pdf

大学入学共通テストを活用する大学は?

文科省は5月31日に、大学入学共通テストの活用状況について調査した結果を公開しました。(2019年1月時点の調査のようです。)

これによると、「活用する」と答えた国立大学は約98%でしたが、私立大学は約65%に留まったようで、「まだ決定していない」と答えた大学が30%程度あるようです。

2021年1月実施ということで残り1年半(2019年6月時点)ですが、いまだ詳細な内容や運用方法までは公表されていないことが原因のようです。

現在のセンター試験は、国公立大学は全校、私立大学でも9割が活用しているため、大学入学共通テストの内容が確定すれば、私立大学も活用する大学が増えてくることが予想されます。

ただし、今までで択一問題と違い、国語の記述式問題等は、単純な数値ができないことや、採点者によって点数が異なることが問題となっています。

現在成績を5段階に分け、点数化するかどうかについては、まだ検討中している回答が7割を占めているため、今後も注意が必要のようです。

基本的には、受験生が混乱しないように、大学が入試内容を大きく変更する場合は、2年前に告知しなくてはならないという「2年前ルール」を設けています。既に1年半と迫っている大学入学共通テストは早急にルール整備が必要のようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大学入学共通テストの特徴から、導入いたった背景、今までのセンター試験との違い等について紹介をしてきました。

何事も制度の移行期には混乱が生じることが多いのですが、今回の制度変更は、いわば今後の社会を生きていくために必要な変化だと思います。

大学入学共通テストを通じて、今後の社会を生き抜く知恵・知識を身に付けていきましょう。

他のページで、英語4技能入試に関する紹介や、英語4技能を身に付けるためのサービスの紹介をしていますので、ぜひご参考ください。

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