よく受験の時期に聞く「偏差値」という言葉ですが、高ければ高いほど良いというのはもちろんわかるけど、本当の詳しいところはちゃんと説明できない人は多いのではないでしょうか。
今回は、偏差値の定義や、中学・高校・大学受験の際の微妙な偏差値の違いについても紹介します。
・偏差値の定義
・中学、高校、大学受験で起こりうる偏差値の違い
偏差値とは何か
まずは、偏差値の定義についておさらいをしようと思います。
皆さん高校受験や大学受験の際に目にする偏差値についてなんとなくわかると思いますが、ここでしっかりとした定義を見ていきましょう。
栄光ゼミナールのページに非常にわかりやすい記事がありましたので、引用させていただきます。
【栄光ゼミナール】
例えば、数学のテストを2回受けて、両方とも80点だったとします。しかし、テストの難しさは回次によって異なるので、平均点は変わってくるので、1回目のテストと2回目のテストで、どちらが良い結果だったのか判断がつきません。 そんなときに、利用するのが「偏差値」です。偏差値とは、テストを受けた集団の中で自分がどれくらいの位置にいるかを表す数値で、平均点を偏差値50になるように変換し、その基準からどれくらい高い(または低い)点数だったかを表します。自分の実力を相対的に把握できる便利な数値なのです。
偏差値の上限や下限はあるのか?
このように偏差値によって相対的に自分の実力を把握することができます。
また、その平均点が50であることから、あるテストを受けて50点の場合は、テストを受けた層の中ではちょうど真ん中(平均)であることがわかります。
偏差値と順位の関係性
偏差値については、ある程度わかったかと思いますが、順位の関係性がまだ分かりにくいですよね。
ここで、ツイッターでバズっていた「HIJIKATA Masashi (@hijk0909)」さんのツイートと図が非常にわかりやすいので、紹介します。
100人が受験した場合に、順位と偏差値がこんな感じになるというものです。
これを見ると偏差値60を超えてくるのは結構高いハードルだということがわかります。
中学受験・高校受験・大学受験の偏差値の違い
ここまでくると、偏差値の定義や順位の関係性について整理することができたのではないでしょうか。
ここからは、中学・高校・大学受験での偏差値について見ていきます。
先ほどみた偏差値60というハードルですが、それぞれの受験期によっても60のハードルが異なってきます。
受験時期によって偏差値60のハードルが違うなんてややこしいわね。
今回は明治大学を例にして見ていきます。
明治大学の中学受験
明治大学の付属中学とその偏差値は以下のとおりです。
みんなの中学情報参照
・明治大学付属明治中学校 60
・明治大学付属中野中学校 55~57
・明治大学付属中野八王子中学校 52~54
明治大学の高校受験
明治大学の付属高校とその偏差値は以下のとおりです。
みんなの高校情報
https://www.minkou.jp/hischool/
・明治大学付属明治高等学校 73
・明治大学付属中野高等学校 70
・明治大学付属中野八王子高等学校 69
明治大学の大学受験
明治大学の偏差値は以下のとおりです。
スタディサプリ進路
https://shingakunet.com/rnet/nanido/hensachi.html
・明治大学文系学部 60~65
・明治大学理系学部 57.5~62.5
偏差値が違う理由
このように偏差値を公表するサイトによって数値がマチマチになってきますが、概ね、
といった偏差値水準になるのではないでしょうか。
これには理由があり、高校受験はほぼ全ての中3の生徒が高校受験をするため、受験する母数に差がでるためです。
この中にはあまり勉強をしないで模試や受験をする生徒もいます。
一方、中学受験は、義務教育で基本的には地区の中学に上がることができます。そのため、中学受験をする層は基本的に勉強をしっかりとした層で形成されるため、必然的に全体のレベルが高くなります。
中学と高校で10程度は偏差値が異なるということに注意しましょう。
大学受験についても、中学受験と同様に、高校からそのまま就職する層もいるため、高校受験よりも全体の層のレベルが上がります。
また、大学は高校ほど学校数も多くないため、競争も高まり偏差値は上がりにくい傾向にあります。
まとめ
今回は
について紹介しました。
言われてみるとそうだったのかと納得できるものですが、少しでも皆さんのためになることが発信できればと思っています。
最近は通信教育を選ぶ人や併用する人が増えています。
通信教育については、別記事でも今後紹介しようと思います。